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井出野 一実
Proc. of Int. Conf. on Neutrons in Research and Industry, 2867, p.398 - 403, 1996/06
中性子共鳴レベルの複雑なスペクトルをときほぐすことが可能だろうか。複合核レベルのカオス的な解釈に反して、これらのスペクトルはわれわれの見いだしたSUPERFINE STRUCTURE(SFS)の光にてらして眺めなおすと、単純で規則的な様相がうかびあがってくる。そのSFSとは、中性子共鳴レベルの位置およびレベル相互の間隔が基本的な長さによって大きく支配されているというものである。ここで特徴的なのは、中性子ゼロ・エネルギーをことなった原子核のあいだで共通のREFERENCE POINTとしてSFSを比較すると、その相対的な巨離(RELATIVE SHIFT)が一定の値をとること、またそのRELATIVE SHIFTそのものが複合系の対称性と密接な関連をもっていることである。これらは希土類原子核ならびに超重核のあいだで典型的にみられる。これらの発見は原子核の多体力の理解に貢献するであろう。